4Dbox PLANSには様々な機能がありますが、そのなかでも、テキスタイルのシミュレーションは、リアルな再現を すばやくはもちろんのこと、簡単な操作性が魅力の機能です。
シミュレーションを導入する大きなメリットは、やはりコストや時間を削減できることでしょうか。テレワークの浸透してきたこのご時世では、よりシミュレーションの需要は高まっています。
糸形状と組織の選択
シミュレーション作成においても、実際と同じように糸を準備し、組織を決め、縞割を作成していきます。
組織や糸はあらかじめ多くのデータが登録されているので、選択をするだけで使用できます。
組織リストには、【織物組織500選】 糸リストにはトップ糸、撚り糸、ループ糸、かすり糸など様々な形状と番手の糸が登録されています。
また組織や糸を一から作成する、組織編集/糸編集機能も活用しますと、より高度なシミュレーションが可能です。
テキスタイルデザイン作成方法(1)縞入力
次に縞割を入力していきます。縞割作成には大きく2つの方法があります。
ひとつ目は、経緯の縞入力ウィンドウに、糸を並べて入力する方法です。
数値指定での幅入力や定規を使用しての感覚的にドラック入力できます。
この方法は、主に、参考画像等がある場合に、用います。作業画面に下絵として薄く参考画像を表示し、それを見ながら入力していきます。
テキスタイルデザイン作成方法(2)表入力
ふたつ目は、表入力という方法です。
縞割が決まっている場合や、糸の本数や密度を細かく指定してデザインするには、こちらを使用します。
同じ並びが連続したり、左右対称な縞割のデザインは、リピート機能や、リフレクトコピー機能を活用し、より簡単に入力できます。
テキスタイルデザインの印刷/書き出し
経緯の縞を入力すると、シミュレーションの完成です。
作成したデータを見てみましょう。
印刷メニューから縞割表・完全組織・経緯の色パッチ・柄データをまとめたデータを印刷することができます。
設定から印刷する情報を選択出来ますので、用途に応じてカスタマイズできます。もちろん柄のみの印刷も可能です。
また配色を作成した場合は、配色バリエーションを並べたり、マス見本を作成することも出来ます。
これらも、柄データと同じく印刷ができます。
また、柄データや配色データは印刷メニューから、PNG/JPEG書き出しできますので、データでのやりとりも可能です。
基本的な機能をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
今回お見せしたデータは、全て予め登録されている組織や糸データを使用していますので、どなたでも簡単に作成できます。
二層組織(袋織り)やドビー組織のデザインについては、
テキスタイルシミュレーションの基本機能2(二層組織 / ドビー組織) の記事もご覧ください。
最後に、ギャラリーとして様々な風合いのサンプルを掲載いたします。
糸の太さや起毛感によって、シミュレーションでも全く違った風合いを表現できますので、ぜひご覧ください。
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